愛媛県の八幡浜(やわたはま)へ。小さな一歩の実現。
遡ること、今年1月。
新渡戸国際塾*で一緒だった駐日カナダ人外交官のAちゃんから急に
「相談したいことがあるの、お茶しよう」
と言われて、
ぬぬ、、、これは何だか重大な人生相談か!?
さては、日本で恋に落ちてカナダに帰るのをやめたとか!?
と色々勝手に想像しながら、ドキドキしながら行ったら、
「この間、仕事で福島の高校に行って、
そこの先生が、生徒が外の世界と接する機会が少ないって言ってたから、
何かできないかと思って。」
という、思わぬ相談だった。
単純に、Aちゃんが何かできないか、と思った時に、
私を思い出して相談してくれたことが、とても嬉しくて、
そして、個人的には震災後、被災地に何もできていなかったことが
ずーっと引っかかっていたので、
二つ返事。
「やろう!!!」
帰って、
早速、YoutubeでAちゃんのイメージだという”Last Lecture”なるTEDを見て
最初の企画書を書いた。
新渡戸国際塾のプログラムに参加していた期間、
著名な経営者や活動家など色々な講師の方に沢山のインプットをもらってきたけれど、
今後は小さなことでも社会にきちんと何か返していくアクションに繋げたい、
次の世代に繋げていきたい、という思いを込めて、
「次世代へ紡ぐ新渡戸国際塾」
というタイトルにて。
それが、以前記事を書いた「小さな一歩」の始まり。
***
早速、企画書を15人の塾同期、事務局、同窓会メンバーに投げかける。
アレヨアレヨといろんな意見を頂戴し、
アレヨアレヨと実行に移す手立てまで転がっていき、
企画書もアレヨアレヨとver.10へ。
何かやりたい、と思った時に、
一緒に実現に向けて走ってくれる友人たちがいるのは心強いことだ。
自分が7月から渡米とわかっていたので、
実はこっそり(?)企画書に
「早めに実績を作るべく、実現は6月中を目処」
とのタイムライン想定を忍び込ませていた私。
しかし、福島での実現に向けて現地とお話ししていたら、
当然ながら、学校人事行事や様々な都合があり、
6月までに実現するのは無理かー・・・との状況になりつつあった。
そんな中、改めて会議で方向性を検討していたら、
愛媛県の八幡浜市役所に出向している官僚U君が
即決でtake upしてくれた。
アレヨアレヨと、
皆様の力で(結局私は八幡浜側の企画にはあまり携われず)
6月中に八幡浜で実現される運びに。
***
ということで、
渡米間際ながら、折角だから見届けたい!!!と、八幡浜に行ってた。
熱いビジョンで途上国ビジネスを追求しているT君が体育館で講演し、
そして国際経験・社会人経験豊かな第一線で活躍する塾の仲間7人が
各クラスに分かれて講義。
「世界と出会うこと」
「一歩を踏み出すこと」
「今の努力が将来の変化をもたらすこと」
みんな本当に素敵なメッセージを伝えていた。
ほんの少しでも高校生たちの琴線に触れる話があったら良いなと思う。
(尚、個人的には、みんなの様子を見て
「あぁ、高校生にはこういう話が響くんだなぁ」
と、諸々の準備不足を猛省。)
高校1年生のキラキラした無垢な瞳に力をいただき、
同世代のU君はじめ、皆さんの本業の仕事が忙しい中での熱量と行動力に感動し、
そして、会社の外で初めて少しでも動いたものが
形になって実現する・・・というのが感慨深かった。
来週は、福島の方もついに実現。
残念ながら私は渡米で見届けられないけれど、
有能な企画メンバーと時間を作って参加してくれる皆さんに感謝しつつ、
少しでも未来に繋がれば良いなと思う。
***
ところで、
私は「八幡浜」という場所は知らなかった。
U君に、
「八幡浜ってなんで知られてないんだろう。」
と聞いたら
「それは質問が間違ってる。
約1700もある自治体で知られている場所の方が少ない。
それらがなぜ知られているかを問うべきだ。」
と言われた。
確かに。
みなさん、
八幡浜、超いいところでした。
日本一美味しいみかんを丁寧に作っている人たちがいて、
海と段々畑のコントラストの中、
徒歩圏に港も、温泉も、市庁舎も、アーケードもあるコンパクトな街で。
そして何より人々がとても暖かくて素敵でした。
以後お見知り置きを。
〆
新渡戸国際塾*
https://www.i-house.or.jp/programs/activities/nitobejuku/nitobejuku_about/
国際文化会館が主催する「国際性」と「リーダーシップ」を大きなテーマとし、広い視野と公益の精神をもって国際社会に貢献できる若手リーダーを育てるためのプログラム。国連で活躍された明石康国際文化会館理事長を塾長として、1期から10期まで10年間実施され、各年15名程度の国内外で活躍する官民様々な分野の若手リーダーが著名講師の講義を受けつつ、自分たちが今後取り組むべき問題について、多面的かつ多角的に議論した。
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